ル・クロ・デ・フレール・グリ(エクス・アン・プロヴァンス)


Le Clos des Frères Gris 
Aix-en-Provence
 エクス・アン・プロヴァンスの中心から車で10分ほど走ると、そこはオリーブやブドウの畑が広がる美しいカンパーニュ。小道を入り、並木をぬけたつきあたりに、このメゾン・ドットは建っています。
 2005年にオープンしたこの宿のオーナーは、ルコント夫妻。ベルギーとアメリカの2国籍をもつマダム・キャロリーヌと、ブルゴーニュ出身のムッシュ・ウベールのお二人が営んでいます。

 プラタナスの大きな木陰、壁につたう蔦、花のまわりを飛び交う蝶。ツーリストでごったがえすエクスの町の喧噪は、ここでは嘘のよう。この家は18世紀の建築ですが、2人がこの家に出会ったときには廃屋だったとか。20年以上、誰も住んでいなかった家を、2年がかりで全面修復しました。

 このシャンブル・ドットの魅力は、まず立地。エクスの町を楽しむこともでき、セザンヌが愛したサント・ヴィクトワール山をハイキングしたり、ちょっと足をのばしてカシのカランクめぐりもできます。
 少し疲れたら、静かなプロヴァンスの田舎でゆっくり休養。広ーい庭のプールサイドでまどろんだり、他のゲストといっしょに、南仏の球技"ペタンク"に挑戦するのも楽しそう。

 建物に入ると、宿泊者のための広いサロンがあります(写真上)。木の天井や床も、カーテンもクッションも、ずっと前からここにあるように、すっかりなじんでいます。

 客室は広々としていて、ベッドも大きなダブルベッド。「私、掃除についてはものすごくマニアックなの」と笑うキャロリーヌさんの言う通り、すみずみまで清潔感が漂っています。ファブリックが素敵で感心していると、それも当然で、彼女は日本の雑誌が取材におもむくほど有名なパッチワークのコレクターなのでした。

 部屋の写真は、上から「ラ・ラヴァンドル」「ラ・プロヴァンサル」「ル・パン・パラソル」「コテ・クール」。どの部屋も、プロヴァンスらしいあたたかみのある素敵な部屋。
それぞれ、インテリアもバスルームのスタイルもちがいます。バスルームのアメニティは南仏の有名なコスメ・ブランド「ロクシタン」。上質なタオルやシーツ、バスローブにも、オーナーのこだわりが感じられます。
 アメリカで出会って結婚したという国際派の二人は、フランス語、英語、イタリア語、スペイン語が堪能。「次は日本語を勉強したいわ。どんなメソッドがいいかしら」とキャロリーヌさん。「8カ国の人がいっしょになったこともあったのよ。とても楽しかったわ」。オープン・マインドの二人の宿には、世界各国のゲストが訪れ、笑い声がたえません。
 朝食は、"ブランチ"といってもいいほどの充実ぶり。テラスでの気持ちのいい朝食タイムも、このメゾン・ドットの人気の秘密です。


2240 Avenue Fortune Ferrini, 13080 Aix en Provence
全5室 全室シャワーのみ
客室料金 (朝食込み)
①La Lavande 160€  ②La Provençal 160€
③Le Pin Parasol 180€  ④Coté Cour 140€
⑤Le Moine 110€
2泊以上〜
追加ベッド料金 25€
ターブル・ドット(夕食)不可
11月〜3月は休み
インターネット可
(サロンのパソコンも使用可)
駐車場有り







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